相手のモチベーションを上げる5つの視点

おはようございます。稲垣陽子です。

10月に入り清々しい毎日が続いています。

リーダーとして相手のモチベーションを上げるにはどうしたらいいかと考えている方も多いと思います。

今日は、元教師であり、教育的視点でコーチングについて洞察をしている、パートナーの稲垣友仁がまとめたものをご紹介させていただきます。
�自信をつけさせる(自己信頼を上げる)

コーチングでは、自己信頼が行動の活力になるとよく言われます。
自己信頼とは自分への信頼度。自分に「オッケー」を出せるかということ。
逆に言うと、自分への不信頼感が行動の起こらない原因となります。
「自分はだめなんじゃないか?できないんじゃないか?」そういった不安が行動を止めます。
小さくてもいいので、目標を決めて達成させることで自分への信頼感を取り戻させることです。
リーダーは、この自己信頼の度合いによって、関わり方を変える必要があります。
自己信頼の低い人にはまずは自信をつけさせないと話になりません。
どちらかというと、聞くとかカウンセリング的なアプローチになってきます。
この自己信頼が少しずつでも高まってくると自分からモチベーションを高く行動するようになってきます。

�相手にあった関わり方をする(タイプ)

私たちは自分自身の得意なこと、好きなこと、強みを使える環境下ではモチベーションは高く、自信も高まります。
しかし、逆に弱みを使わなければならない場面では、モチベーションも下がりますし、自信を失う確率も高まります。
リーダーは相手の強みを知り、それを活かしてあげるアプローチができるかどうかはとても大事なこととなります。
これは、弱みから逃げるということではありません。相手の特徴をうまく利用するという考え方です。
弱みを指摘しすぎて相手のモチベーションを下げていないでしょうか?
相手のモチベーションの上がる関わり方を見つけ実行するのです。

�基盤を強固にさせる(自己基盤を整える)

基本的にモチベーションというのはあるというのが前提です。
子どもを見ればわかると思いますが、放っておくと子どもはいろいろなことに対してモチベーションが高い。
逆に言うと大人がモチベーションが低くなるのが、「失敗したらどうなるか?これでいいのかな?」という制限があることです。
コーチングでは「気がかり」と言います。「気がかり」が多いとモチベーションは下がります。モチベーションに制限がかかるのですね。
なので、いかにこの「気がかり」を減らすかというのが大事な視点となります。
コーチングでは、環境、経済、健康、人間関係の4つの分野で「気がかり」が起こるという考え方があります。
4つの分野で不都合のない状態にしておくことが、まずはモチベーションマネジメントの原点です。
机の上をきれいにしておくことに始まり、身体で悪い部分は治療する、普段からのコミュニケーションを取って人間関係を良くしておくことまで様々な生活の中での「気がかり」を起こらない仕組み、環境を作ることもリーダーとしては大事な役割の一つです。

�力を焦点化させる(目標を設定する)

目指す場所がわかると人間は力が使えます。
よく例に出すのが、「ゴールのないマラソンランナー」
多くの人がゴールを決めずに走っていることが多々あります。
自分でゴールを決めてそこを射抜く。ゴールを決めることで自分の持っているエネルギーが焦点化できます。
小学校の理科の実験でやった方も多いと思いますが、太陽光線を虫眼鏡で集めて黒い紙を焼切るという実験覚えてますか?
太陽光線を1点に集めることですごいパワーが出るのです。
これは人間も同じで、目指す場所を示すことで力がそこに使えるのです。

�夢を持たせる(ビジョンを描く)

将来への大きなビジョンは、日々の目標達成にエネルギーを与えてくれます。
小さいのよりも、ずば抜けて大きなのが良いようです。
僕が出合ったトップクラスのスポーツ選手も経営者も例外なくビジョンを持っています。
こういう世の中にしたい、こういうことを達成したい。
そのビジョンへのエネルギーが日々の活動に活力を与えてくれます。
「ビジョンを持て」といっても、相当自己信頼の高い人でないと持てません。
まずは、リーダーがビジョンを持つ、そして語ることが大切です。
それに向けて一生懸命走っている姿が何よりも相手のモチベーションになると思います。

具体的な方法は相手の状況によって違ってきますが、これらの5つの視点に対して何らかの方法や答えを持って実践していくことで相手のモチベーションが上がってくると思います。逆を言うと、相手のモチベーションが下がっている理由はこの5つのうちのどれかに当てはまることが多いと思います。あなたのチームメンバーのモチベーションを上げる打開策としてご活用ください。