大変!に飛び込ませる
こんにちは。稲垣陽子です。
先日、高校生レストランで有名な「相可高校のまごの店」に行ってきました。
三重県にある高校ですが、生徒達が調理クラブの一環として運営していて、その取り組みが話題になり、情熱大陸で取材されたり、ドラマにもなりました。ご存知の方も多いかと思います。
生徒達は学校があるので、レストランは土日のみの運営。
仕込みのために朝早くから夜遅くまで活動しています。
でも課外クラブなのでその裏には先生がいるはず。
よくテレビに出ている立役者の村林先生は、意志があるので全力で取り組んでいます。
その様子はテレビでも伝わってきます。まさに目的に向かって進むリーダーの姿です。
しかし、その裏にいる周りの先生や大人達はどう思っているんだろう・・・。
そんなのが気になっていました。
今回、桑名商工会議所さんの計らいで、食事後にミニ講演会をご用意していただき、教務主任の女性の先生にお話を聞くことができました。
そこで、
「こんなに大変でプライベートも削られる、村林先生も厳しい、反発したくはならないのか」
と聞いてみました。
すると
「本当に大変です。でも、村林先生がいなかったら、自分はこんな体験をすることはなかった。するとは思わなかった。普通に先生をして定年を迎えていたと思う。こんな体験ができていることが楽しくてしかたないんです。」
と嬉々として話してくれました。
実際に、相可高校の食物調理科を希望してくる先生は、誰もいないそうです。
でも、実際に赴任をすると、異動希望を出す先生も一人もいないそうです。
「すごく!大変」でも、
この人についていったら楽しいことがある、
まだ見ぬ体験ができそう、
大変だけど、そんな未来の可能性を感じさせてくれるのでしょう。
それは、村林先生のどんな姿にそう感じるのかを更に聞いてみると、
・自分も大変だけど、村林先生はもっと大変で、手を抜いていない
・村林先生の行動のすべては生徒にプロフェッショナルになって欲しいと言う目的のためだというのが分かっているので、納得感がある。
・村林先生にできないところで自分ができるところを分かってくれていて、その部分をきちんとリスペクトしてくれている
そんなことを教えてくれました。
「大変!大変!」
それを避けるのではなく、それに飛び込ませるチームを作ることはできるのですね。