エンジニアリング関連会社
自立したリーダーを育てたい
JFE三重テックサービス株式会社
企画室長 山納 康利 氏
主な実施内容
2005年9月 ~ 企業内コーチングの開始
・リーダーのためのコーチングスキル研修(一日)
・リーダーのためのグループコーチング(フォローアップ研修)
全4回。1回3時間
・トップエグゼクティブへのマンツーマンコーチング
―経営層へのマンツーマンコーチング(継続中。月2回の訪問コーチングを含む)
コーチングを導入した成果
なぜコーチングを御社で取り入れようと思いましたか?
当社の管理職は知識も経験もあるけれど、それが組織運営の中でどのくらい発揮されているのか、計り知れないところがありました。もともと各自が持っているポテンシャルは高いものがあり、それを日常の業務の中でしっかり活用すれば組織の活性化につながるだろう、と常々考えていました。それにふさわしい研修がないだろうか、ありきたりの知識研修ではなく、社員一人ひとりの潜在意識を引き出すような研修を、と探していたときに、コーチングに出会いました。
コーチングシステムズを選んだ理由は?
当社は、三重県を起点として業務展開を図っている企業ですから、常日頃から地場企業様とのお付き合いを重視しております。そのようなことから三重県内の会社であったことも選定のひとつでした。それに加え、できるだけ近場の企業の方が細かいケアをしてもらえると考えました。また大きな会社でシステマティックに講師がころころ変わったりするのも困ります。その点、打ち合わせの段階からうちの会社のニーズを的確につかんでくれたし、稲垣さんの実績と経歴、人柄にも信頼が持てました。
研修を受けた成果は?
お互いの思いが明らかになることで、団結力も高まったように思います。
研修を受けた者の部下から話を聞いたところ、上司が物事をよく聞いてくれるようになった、話の結論をきちんと聞いてもらえるようになった、などの声を聞いています。
また今後の事業運営に成果が現れると考えています。どういうアプローチで数値を達成させるのかなど、表面に出てこないところで活かされると思っています。
その後フォローアップ研修として、センター長のグループコーチングを実施させていただきました。その目的は何ですか?
一日研修だけでは、どうしても時間が足りずコーチングのよさを受講者が発揮することができないと感じました。もう少し掘り下げて、深く学んでもらいたいと思った。また、研修後の稲垣さんの報告書が的確で実に良かった。よく、一日という短い時間内で我々が長い年月で得た受講者の中身を的確に捉えており、正直これにはびっくりしました。そこで指摘があった、センター長のビジョンを構築し、自律したリーダーとなるためには、フォローアップ研修の必要性を実感しました。
経営層である本部長のマンツーマンコーチングを取り入れたきっかけはなんですか?
本人が必要だと意識したからでしょう(笑)
正直、最初から経営層のコーチングをしようという考えはありませんでした。自分たちは多くを経験してきたという自信もありましょうし、親会社で多種の研修を受けてきており今さら必要ないとの思いもあるでしょう。
トップになればなるほど、自分のやり方がベストだと思うでしょうし、それ以外の方法はよく分からない。ただ、もっとより良い組織運営をしていくためには、トップ自らが自分自身で立ち止まり、マイルストーンの各ポイントで自分を振り返ることが、組織の発展・成長につながると考えているでしょう。
つまり自分のやり方に対して、もっといい方法があるのではないかと、振り返ることで次が見えてくるものでしょう。そのため、自分が持っているものを改めて引き出してもらう、コーチの存在はトップにとっても必要であると考えています。
ありがとうございました。
コーチの視点より
いわゆる企業研修から入って、少人数のグループコーチングからトップのマンツーマンコーチングへと、コーチングアップの理想的な形で導入していただいております。
コーチングのよさを実感してもらえたのも、「社員は充分能力がありそれを発揮してもらいたい」というトップ陣の思いがベースにある会社さんだったからこそと、インタビューを通して改めて感じました。